関数

【石川16】関数の入試問題(★★☆)

【問題】

下の図において、①は関数\(y=x^2 \)、②は関数\(y=-\frac{1}{2}x^2\) のグラフである。点Aは①のグラフ上を動き、異なる2点B、Cは②のグラフ上を動く。2点A、Cは\(x \)座標が等しく、2点B、Cは\(y \)座標が等しい。また、線分AB、ACと\(x \)軸との交点をそれぞれD、Eとする。ただし、点Aの\(x \)座標は正とする。

(1)点Aの\(x \)座標が4のとき、点Cの座標を求めなさい。

(2)△ADEと△ABCの面積の比を、最も簡単な整数の比で表しなさい。

(3)点Aの\(x\) 座標を2とする。3点A、B、Cを通る円と\(x \)軸との交点のうち、\(x \)座標が正の点をPとするとき、点Pの\(x \)座標を求めなさい。

解答

答え

(1)\((4,-8)\)

(2)\(4:9\)

(3)\(2\sqrt{3}\)

解説

(1)

点Cの\(x \)座標は4だから、

②の関数である\(y=-\frac{1}{2}x^2\) に代入すると\(y \)座標が求まります。

$$\begin{eqnarray}y&=&-\frac{1}{2}\times 4^2\\[5pt]&=&-8\end{eqnarray}$$

 

(2)

△ADEと△ABCは相似な関係になっています。

なので、相似比を二乗することで面積比が求まります。

 

  1. 座標を文字で置く
  2. 長さを表す
  3. 相似比を求める
  4. 面積比を求める

この手順で進めていきましょう。

まず、点Aの\(x \)座標を\(a \)とすると、

点A\((a,a^2)\)、点E\((a,0)\)、点C\(\left(a,-\frac{1}{2}a^2\right)\)

と表すことができます。

 

そこから辺の長さを求めて、相似比を考えると

△ADEと△ABCの相似比は、\(2:3\) であることが分かりました。

 

よって、△ADEと△ABCの面積比は、

相似比を2乗したものになるので、\(4:9\)となります。

 

(3)

∠ACB=90°であることから、

円周角の定理より、∠APBも同じく90°になることが分かります。

 

よって、△ABPが直角三角形であることから

三平方の定理を用いて、点Pの座標を求めていきます。

 

点Pの\(x \)座標を\(a \)とすると、

\(AB^2\)、\(AP^2\)、\(BP^2\)は次のように表せます。

 

これらを三平方の定理、\(AB^2=AP^2+BP^2\)に当てはめると

$$\begin{eqnarray}52&=&(a-2)^2+16+(a+2)^2+4\\[5pt]52&=&a^2-4a+4+16+a^2+4a+4+4\\[5pt]0&=&2a^2-24\\[5pt]2a^2&=&24\\[5pt]a^2&=&12\\[5pt]a&=&\pm2\sqrt{3}\end{eqnarray}$$

問題文より、点Pの\(x\)座標は正であるといっているので、\(2\sqrt{3}\) となります。

 

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