中1数学の内容について、次のようなご質問をいただきました。
“係数”と”項”についてそれぞれの意味と違いを教えてください。
まずは、項についての説明から。
項というのは、式を足し算の形で表したときに
+でつながれている数や文字のことをいいます。
2a-5b+3 の項は?
\begin{eqnarray}2a-5b+3&=&2a+(-5b)+3\end{eqnarray}
つまり、項は 2a,-5b,3 となります。
+でつながれているって言われると難しく聞こえますが、
2a / -5b / +3 のように+や-の前に区切りを入れて考えると項はすぐに見つかります。
【例題】次の式の項を答えなさい。
(1)7a-5
(2)8x+xy
(3)5a^2+2ab-\frac{b^2}{3}
(1)7a-5=7a+(-5)
よって、項は 7a, -5
(2)8x+xy これはそのまま見ればOK
項は、8x, xy
(3)5a^2+2ab-\frac{b^2}{3}=5a^2+2b+\left(-\frac{b^2}{3}\right)
よって、項は 5a^2, 2b, -\frac{b^2}{3}
項を見つけるのはバッチリかな?
意味が分かればめちゃくちゃ簡単なことだよね(^^)
次に係数について。
係数とは、文字に掛けられている数のことをいいます。
例えば、5a を考えてみましょう。
これは、5a=5\times a という形であり、a に 5が掛けられているってことですよね。
つまり、係数は5 となります。
文字に掛けられている数ってのが難しく感じるなら、「文字にくっついている数」と覚えておいてもOKです。
ただ、次のような場合はミスが起こりやすいので注意です。
x^2y の係数は?
これは、数字がどこにもついていないように見えるので0と答えてしまう人がいます。
しかし、正しくは x^2y=1\times x^2y なので、
係数は 1 となります。
また、次の場合はどうでしょう。
\frac{x}{3} の係数は?
文字にくっついている数字ってことで、係数を 3としてしまうのは間違いです。
正しくは、
\frac{x}{3}=\frac{1}{3}\times x なので、
係数は \frac{1}{3} となります。
マイナスがついているときも注意です。
-a^2b の係数は?
これは、-a^2b=-1\times a^2b ですから、
係数は、-1 となります。
マイナスも含めて係数を答えるようにしてください。
【例題】次の式の文字を含む項の係数を答えよ。
(1)7a-5
(2)8x+xy
(3)5a^2+2ab-\frac{b^2}{3}
(1)文字を含む項は、7aだけ。
7a=7\times a だからaの係数は7
(2)文字を含む項は、8x, xy。
8x=8\times x だから xの係数は8
xy=1\times xy だから xyの係数は1
(3)文字を含む項は、5a^2, 2ab, -\frac{b^2}{3}。
5a^2=5\times a^2 だから a^2の係数は5
2ab=2\times ab だから abの係数は2
-\frac{b^2}{3}=-\frac{1}{3}\times b^2 だから b^2の係数は-\frac{1}{3}
これで係数もバッチリかな??
中2内容にはなるんだけど、
こちらの記事で項、係数、次数について解説しているので参考にしてみてくださいね!
項とは、式を+でつないでいる数や文字のこと。
イメージとしては、式を作ってるパーツって感じ。
係数とは文字にかけられている数のこと。
文字にくっついている数っていうイメージでもいいね!